いつだったか書いた茶筒職人の名人芸の話
茶筒は本体である胴体の筒とそれにかぶせる蓋に分かれている
普通に考えると筒と蓋を一個一個合うよう同時に作ると思われるけど
この名人は
例えば筒だけ十個と蓋だけ十個別々に作り もちろんそれぞれ同じ寸法で その中から合うものを選んで組み合わせるという

要するに
筒も蓋も同じ寸法で作っても一つ一つが微妙に違うらしい
だから
合わせなくてはと神経質背ならずそれぞれまとめてつくっておく
これを名人はいい加減に作っておくと表現している
そして
そのいい加減に作った筒と蓋の中にいい塩梅に組み合うものがあるという

これこそ

人工知能が作ろうとしているアルゴリズムすなわちプログラムよりも抽象化した手続き・手順(フローチャートのようなもの )をつくるヒントになるかもしれないのだ